弁護士がオススメする弁護士の選び方
弁護士に相談したいと思っても、いざ相談するとなるとどんな弁護士に相談していいか分からないという人もいるかもしれません。
2018年3月31日現在で、日本には弁護士が40,066人もいるらしいです。
そこで、弁護士の一人としてどんな弁護士に相談したらいいかという自分なりの考えを公開します!
私ももし自分がトラブルに巻き込まれたら以下のような方法で弁護士を探すと思います!
1 探し方編
① インターネットで検索
一番簡単な方法であり、一番お勧めできる方法です。
今は「弁護士 相談」などと検索すれば、多数のポータルサイトや法律事務所のHPがヒットします。 その中で自分が相談したいと思える弁護士を選びましょう。
初めてという方であれば、ポータルサイトで探すのがオススメです。
弁護士ドットコムや、ココナラ法律相談、Legalus、日弁連が運営しているひまわりサーチなどたくさんあります。登録している弁護士はそれぞれ違いますが、あまり違いを比較していても仕方ありませんので、ひとつを選んで弁護士を探してみるのがいいでしょう。
② 知っている弁護士を探す
例えば、友人や親族に弁護士はいないか、友人や親族が依頼したことのある弁護士はいないか、テレビに出ている弁護士は相談を受け付けているか、など知っている又は身近な人が知っている弁護士であれば、安心して相談できる可能性も高いですし、弁護士しても無下にはできないので丁寧に相談に乗ってくれるでしょう。
もっとも、イメージと違うということは往往にしてありますので、覚悟はしておきましょう。
③ 弁護士会や市役所などの法律相談会を利用する
弁護士会では法律相談を受け付けております。その際には、どんな弁護士が担当するかはわかりませんので、運の要素が強いと思います。
弁護士会が行なっているものだから…と思うかもしれませんが、法律相談会はいくつかの研修を受けた人などから手を挙げた弁護士が行なっているのであって、特に優秀な弁護士が選ばれて行なっているというわけではありません。
このブログを読んでいるような方はインターネットを使える方ですので、あまり弁護士会や市役所の法律相談会はお勧めできません。
2 弁護士の選び方編
① 弁護士による無料相談を受け付けているか
初めて弁護士に相談するという人にとっては、弁護士に相談するとどんな結果が待っているのかは全く分かりません。1時間5万円などとても高い相談に言ったはいいものの「専門じゃないので…」などと渋い反応をされてはお金が無駄になってしまいます。
その点、無料相談であれば、たとえ相談結果が芳しいものでなかったとしても「まぁ無料だし、他のところにも相談してみようか」と切り替えることはできます。
無料相談とは言っても、弁護士としてはボランティアで行なっているわけではありません。無料相談をしたなかに、受任につながる事件を探しているのです。
よって、「無料相談」と書かれていたとしても、連絡を取ってみたら有料だったということはあります。
また、無料相談というのは最初の1回だけということが多いです。これは受任できそうだと弁護士が考えるときは特別に2回目以降も無料相談にすることはありますが、基本的には無料相談は1回だけです。
ですので、「無料相談を使いつつ、裁判は自分で進める」という方法は基本的には難しいです(もちろんいろんな初回無料相談を使いまわすという方法は取れなくはないですが、裁判の途中の事件を無料相談ではあまり受けたくないと感じる弁護士は多いかと思います。)。
② 電話での相談を受け付けているか
近くに法律事務所がない地域では、法律事務所まで出向いて法律相談を行うというのは大変なことです。
電話での相談を行なっているのであれば、わざわざ法律事務所までいかなくても法律相談を受けられますし、遠くの専門的な法律事務所の法律相談も受けることができます。
たしかに、「依頼することを検討しているから、直接顔を合わせて相談したい」という要望を持っている人はいるかもしれません。しかし、依頼する弁護士の選び方については別に記事を書きますが、まずは気軽に電話相談をし、実際に依頼する段階になって直接面談を求めに事務所に行くという方法も取れます。電話で相談できるというメリットを活かしましょう。
③ 法律相談を受け付けている曜日・時間帯が合うか
平日昼間は働いているという方にとって、平日昼の時間帯にしか営業していない法律事務所に法律相談をお願いすることはできません。
今は、仕事終わりに法律相談を受けられる事務所や、土日祝日であっても開いている事務所があります。自分が法律相談に行ける事務所を選ぶことは大事です。
④ 相談したい分野について詳しいか
自分が相談したい分野について詳しくない弁護士に相談しても、そもそも相談を断られるか、為にならない答えが返ってくるだけです。
自分が相談したい分野について詳しい弁護士であれば、適切なアドバイスをもらえると思いますので法律相談相手に選ぶのがいいでしょう。
しかし、普通は弁護士がどの分野に詳しいかなんてことは知りません。
弁護士は、いろんなお客さんに来て欲しいので「労働問題に強い」「離婚問題に強い」などと自分が強い部分をアピールしてきます。もっとも、どの弁護士もある程度できる話を営業のために「強い」とアピールしている場合もあれば、本当に詳しくてその分野をアピールすることがあります。
相談したい分野を扱っている弁護士が少なそうであれば、その分野に強いと謳っている弁護士は本当に強い可能性が高いです。一方で、離婚問題などいろいろな弁護士が扱っている分野の場合には、「その事務所がその事件ばかり扱っているか」で判断するのがいいでしょう。特定のタイプの事件ばかり扱っている弁護士であれば、本当に強い可能性が高くなります。
また、難しそうな専門書を出している弁護士であれば、その分野に詳しい可能性が高いです。もっとも、いろいろな分野の本を出している弁護士もいますので、その弁護士は本を出しているからといって専門性が高いとは限らないです。
⑤ 話ができそうな弁護士か
相談したい方は若い方の場合、同じくらいの年齢の弁護士には相談しやすいでしょうし、かなり年の離れた弁護士には相談しにくいかもしれません。相手の方が年上だし、すごくベテランみたいだから、思うように相談できなかったということはあるかもしれません。
弁護士というのは経験がモノをいう部分もありますが、必ずしも年齢が高いほど弁護士として優秀というわけではありません。ですので、若いからダメということもありませんから、まずは話しやすい弁護士に相談してみましょう。
今は、顔写真や一言コメントを載せている法律事務所やポータルサイトもありますから、見た目で選ぶというのも大事なことです。
最後に
法律相談は、そのあとの依頼するかどうかを決める前提となる重要なものです。「法律相談の時に違和感を覚えていたのにそのまま依頼したら案の定弁護士とうまくいかなかった」というのは不要なストレスを抱えるだけです。
まずはご自身にとっていい法律相談ができるよう、自分とマッチした弁護士を探しましょう。